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アフターコロナで変わる製造業|企業の対応からこれからの働き方を考察

みらいキャリア編集者

アフターコロナで変わる製造業|企業の対応からこれからの働き方を考察コロナ禍において、感染防止の観点からAI導入による業務効率化やリモート勤務など、製造業においても新しい動きが起き始めたという印象をお持ちの方も多いと思いますが、実はそうではありません。既に数年前からこれらの動きは起こっています。

製造業は設備投資などにお金や時間がかかり、また多種多様な部門が存在しているためにその調整が難しく、新たな動きがなかなか浸透していかないという問題を抱えている業態ですが、それがコロナ禍という追い風が吹き、一気に加速したというのが実情です。製造業は横並びの意識も強いので、一部企業が動き出せば、すぐに業界全体の動きへと拡がっていくでしょう。

今勤務している企業ではまだ変化が起きていないとしても、世の中の動きには注意を払っておきましょう。急に自分自身の身に降りかかってきたとしても、慌てずに対処できるようにしておくことが肝要です。

【アフターコロナで変わる①】製造現場でのAI化・自動化は加速傾向

最近、日本経済は生産性が低いという話をよく耳にするようになりました。それは一時期世界を席巻した日本の製造業においても例外ではありません。
北米や欧州圏の製造業が、積極にICT技術を活用し、効率化を進めてきた一方で、日本の製造業はその分野での進展が遅れ、生産性においてさらに差が出てしまったとの指摘もされています。
特にセンサーを活用した、製造工程全般、人員の稼働状況などのデータ収集による「見える化」によるプロセス改善についての遅れが目立っていました。

しかし、新型コロナウィルスの蔓延が状況を変化させます。
密を避けるための出社規制などがあり、生産を続けるためには、無人化できる仕事は極力無人化するという必要性に迫られてしまったのです。

AIが人間の仕事を奪ってしまうのではないかという議論は鳴りを潜め、今や効率化はコロナ対策には欠かせないというような風潮が広まっています。特に検査部門など、比較的密になりそうな分野に関しては、コロナ対策の名のもとに人員削減の動きが止まりません。

生産性の向上を迫られていた経営側にとってはまさに「渡りに船」の状況となりました。生産性の向上とはすなわち、無人化できるところは徹底的に無人化することであるといっても言い過ぎではないからです。

製造業で働いているのであれば、自らが行っている業務自体が、比較的AI化が容易な内容なのかどうかを見極め、アフターコロナの時代に備え、スキルアップを図る必要があります。
いくらAI化が進んだとしてもAIの技術を管理・制御する仕事はなくなりません。従って、AIとはそもそも何なのか、活用する上で必要なITスキルはどういったことなのかなど、利用する側に回った時に必要な知識を習得しておく必要があります。

AI

【アフターコロナで変わる②】IoT・5Gが製造業の限界を変える

製造業のリモート勤務を妨げる要因はいくつか存在しています。そのひとつが工場で実際に製造する際には様々な製造設備を操作・制御しなければならないという問題です。

しかし、この問題はIoT・5Gの技術が解決しようとしています。通信速度やセキュリティ面の飛躍的な向上が、「遠隔監視」と「遠隔操作」を可能にしています。
鉄道では既に全国の運行状況を集中管理している「総合指令室」が機能していますが、製造業の分野においても全工場を集中管理する「総合指令室」が出来ても不思議ではありません。

また、東京の町工場では、IoTを使って溶接作業をテレワークで行うことを可能にしたという事例が発生しています。
参考URL:https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00001/03983/

製造業が今までとらわれていた「工場に行かなければ仕事が出来ない」という概念にとらわれていては、アフターコロナにおいては時代に置いていかれてしまうでしょう。

▼以下記事ではさらにIotや5G、DXが製造業に与える詳しい内容を紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
IoTがものづくりに与える変化とは?活用事例を紹介
DXと製造業の可能性 課題と3つの事例を紹介
DXと製造業の可能性 現場の苦悩とその解決について
5Gが製造業に及ぼす影響とは?次世代通信がものづくりの未来を変える!

5G

【アフターコロナで変わる③】製造業がこぞって東京に開発拠点を新設

新型コロナウィルスによるパンデミックが発生する前から、実は製造業の採用には特徴的な出来事がおこっていました。それは「工場から離れた東京」での開発拠点の新設です。

かつての製造業は、機械設計や電気回路設計などの技術者が工場に隣接する開発拠点で活躍していました。もちろん今もそういった方々が活躍されていますが、より必要とされてきているのがソフトウェア開発や無線通信ネットワークなどのIT系エンジニアです。

IT系エンジニアの多くは東京を拠点と知るIT業界で就業しています。それらの人材を採用するためには、IT業界との争奪戦に勝たなければなりません。その際に最大のネックになっていた勤務地の問題を解消するために、製造業は東京に開発拠点を増設しています。

例えば「株式会社デンソー」ですが、2016年に先端技術開発を目的としたGlobal R&Dの拠点を東京は日本橋に新設しています。2021年時点では、「データ分析・AI技術開発」や「自動運転に向けた認識、予測・判断アルゴリズムの研究開発」といった職種に関して、東京での採用を行っています。

これは、製造業の求人といえども、工場に隣接していなくても業務の遂行が可能な職種があることを意味しています。であれば、それは極論東京でなくても業務の遂行が可能ということとなり、将来的にはリモート勤務が積極的に取り入れられている可能性を示唆しています。

東京を一望したイメージ

【アフターコロナで変わる④】バックオフィスは既にリモート勤務が日常化

今回例として挙げさせていただいている「株式会社デンソー」ですが、2018年にバックオフィス部門の2万人を対象とした、テレワーク制度を拡充した働き方改革を実施しています。
看護や介護といった特別な理由がなくても、リモート勤務が可能となったのです。
製造業は平等主義という基本的な考え方を持った企業が多いので、技術部門といえども、リモート勤務が可能なインフラが整えば、バックオフィス同様の状況になったとしてもおかしくはありません。
参考URL:https://www.denso.com/jp/ja/news/newsroom/2018/20181001-01/

【まとめ】アフターコロナという新しい時代でも必要とされるためには

製造業は形あるモノを作る業種ですので、工場はなくならないでしょうし、工場の中で働く人もいなくはならないでしょう。
しかし一方で、工場にいなければならない職種や人数はどんどん減る傾向にあることは間違いありません。今まで製造業で働くことを考えた際、勤務地という問題が支障となっていたケースは今後減っていくことでしょう。

では、今までの専門性を捨てなければ製造業では生き残っていけないのでしょうか。
時代の流れを考えると、決してそのようなことはないものの、専門性を活かすための新たな技術習得は必須であると考えます。
例えば新しい車を設計する際、以前は衝突実験を繰り返していたわけですが、今ではかなりの工程はコンピューター上でのシミュレーションでの計算でまかなっています。道具としてのIT利用は、どの分野でも避けて通れません。

例えばAIを道具として使う必要性があるのであれば、ディープラーニング協会が実施しているG検定にチャレンジしてみるというのもひとつの方法だと思います。
参考URL:https://www.jdla.org/certificate/g

自らが専門性としている分野において、今後どのようにIT技術が使われるようになるのかを想像し、来るべき時代に必要なスキルアップを行ってください。

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