昨今、デジタル人材という言葉を耳にすることが多くなってきました。
DXやIoTが注目される現在、果たしてそのデジタル人材とはどのような人物のことなのか、製造業に与える影響とは何かを、今回は紹介していきます。
これからの製造業を支える重要なポジションとなってきますので、現在製造業に携わっている方も、製造業に興味もある方も、最先端かつ今後拡大する必見の分野なので、ぜひ最後までお付き合いください。
目次
デジタル人材とは?
デジタル人材とは、AI・IoT・RPA・5G・3Dプリンティングなどの最新の技術を利用して、企業を成長に導いていく存在のことです。
今後企業がさらに成長・飛躍していくためにDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進していきます。
デジタル化により、業務の効率化を図ることができ、より従業員が新たなアイデアを生み出し、業務を進めることのできる環境を整えていきます。
デジタル人材はどうして必要なのか?
経済産業省のDXレポートによると、約8割の企業が老朽システムを抱えており、その老朽システム自体がDX推進への足枷になっているとのことでした。
多くの企業がDX推進を踏み切りたいが、社内リソースや戦略も足りず、アナログのシステムを使い続けている現状です。
そんな中、DXの知識があるデジタル人材を投入することにより、社内のリソースをそちらに割け、現状の問題点を浮き彫りにし、改善を進めることができます。
最新の技術は日々進歩しており、企業もその波に遅れを取ってしまえば、企業成長のスタートも遅れてしまうことでしょう。その波に乗るためにも、まずはデジタル人材を活用して、DX化を促進、企業を導いていくことが必須となっています。
参考:https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/digital_transformation/pdf/20180907_02.pdf
デジタル人材が製造業を支える!?
製造業での人手不足については、長い期間問題になっています。
2017年12月の経済産業省調べによれば、94%以上の大企業・中小企業が人手不足について顕在化していると回答しており、その内32%の企業はビジネスにも影響が出ていると答えています。
輸送用機械、鉄鋼業、非鉄金属、金属製品などの業種が挙げられます。製造業における人手不足の現状を解決するために、外国人材を活用していこうと動いているのが事実です。
製造業だけでなく、国内の労働力人口の減少、少子高齢化、世代交代の失敗や後継者不足など、様々な要因が影響して人手不足は今後も重要なビジネス問題となってきます。
そんな現状だからこそ、デジタル人材を投入することで、業務の効率化を目指し、現場力を向上させることが必要です。デジタル化による省人化が目指されます。
参考:https://www.meti.go.jp/press/2018/07/20180712005/20180712005-2.pdf
デジタル人材に必要なスキル
それでは、今回重要となってくるデジタル人材に必要なスキルとは何でしょうか?
直感的に思い浮かぶのはIT技術のプログラミングスキルを思い浮かべてしまうかもしれませんが、
最も必要なスキルは「プロジェクトマネジメントスキル」だと言われています。
DX推進を進めるためには、現場や経営層の現状の業務や考え方を把握し、デジタル化をするためのメリット・デメリットを細かく説明し導入していく必要があります。
コミュニケーションを駆使し、多くの部署と連携をはかって、企画を進めていくことが重要です。
その行動を支えるために「ITや最先端技術の基礎知識」「システム構築力」「数学の知識や能力」を身に付けていくのも大切でしょう。
現場への疑問点や不安点をしっかりと取りまとめ、導入するだけでなく今後活用して成長していくために、将来的な数字調整も業務の内に入っていきます。
デジタル人材に必要なのはロジカルな考え方になると言えるでしょう。
デジタル人材を目指すために、とっておいた方がいい資格とは
・データベーススペシャリスト
企業が保有しているデータを管理し効率の良いデータベースを構築する情報管理能力資格です。
・ITコーディネーター
経営戦略を実現するIT化支援サービスを行う専門家の資格です。
・統計士
調査企画、調査票作成、標本設計、調査の指導、調査結果の集計・分析、データの利活用の手法等に関する基本的知識と能力を持つ資格です。
・基本情報技術者試験
情報処理の促進に関する法律第29条第1項に基づき経済産業大臣が行う国家試験です。
まとめ
DX化を含め、デジタル人材は今後どの業界でも必要な存在となってきます。
自社でのデジタル化を進めるためにも、基本的な知識やどのようなことが必要かを知っておくのも重要です。
DXについて、以下の記事でも細かく取り上げていますので、気になる方はぜひご一読ください。