最初のキャリアチェンジは事務から営業だった
地元の大学を卒業後、保険会社に入社し事務業務を担当することとなったSさん。元々仕事にのめり込むタイプだった彼女は、担当の事務業務でもいかんなくその集中力と責任感を発揮させていたという。企業側とお客様共に双方の目線に立ち、幅広いサポートに携わっていたSさんは、それだけでなく社員教育というフィールドでも活躍をしていった。
しかし長年務めていた保険業界で多くの知識と経験を蓄えてきたSさんではあったが、会社の経営方針変更により営業職へとキャリアをチェンジすることとなったのだ。初めて経験する営業という職種の中ででも、元より持ち得ていたSさんの仕事への集中力や長年培ってきた人を支えるために常に周囲に気を配ってきた力を活かし、順調に成果を残していった。
家庭と仕事のバランスの難しさ
Sさんは保育園に通うお子さんを持つ、いわゆる働くママである。お子さんのお迎えや家庭の事情もあり、中々残業をすることができない環境にあった。営業職としてキャリアチェンジをしたSさんではあったが、限られた時間の中で営業としての成果を上げるために業務を行うというバランスは難しかったという。
「キャリアが変わったことで、自身のスケジュールの組み立ては以前よりも格段にしやすくなりました。しかしどうしてもその日にやらなければいけない仕事が出来てしまった時に、与えられた業務時間の中でそれを捌くことができなくなってきたんです。このままでは家庭の環境も仕事への成果も、どちらもマイナスになってしまうと思い、転職を決断しました」
家庭と仕事の両立を決意~新たなキャリアチェンジへ~
転職を考える人にはそれぞれ理由があるだろう。年収アップ、U・I・Jターン、キャリアアップ…。その中でSさんが叶えたい希望は「働き方の改善」だった。
Sさんは元より仕事にのめり込むタイプのようで、一度集中したら最後まで責任を持って成果を出すまで何度もチャレンジする根気のある人物である。だからこそ、今のバランスが難しい仕事環境を改善したいと考えていた。
その時出会ったのが、みらい人材サポートが紹介したサービス業のA社の事務職の求人であった。しかし事務という職種のくくりでありながらも、その求人は少し特殊な案件だった。
「この企業は、常に新しいことにチャレンジをしていく力強い会社でした。今回の募集も事務職と銘打ってはありますが、内容は事務の仕事だけではありません。新たな事業展開を行うため、社長と同じ目線に立ち、あらゆる場面や視点から会社を支える重要なポジションの求人でした」
“事務”としてのスキルを磨いてきた人だけではなく、自身で積極的に動いていける人を求めていたこの求人とSさんの親和性に担当アドバイザーは気付いたという。
「Sさんはとてもパリッとした印象の女性でした。気持ちがいいほど要領がよく、なんでもうまくこなしていけるんだろうなというイメージがわいてくるんです。事務スキルはもちろん、営業として培ってきた芯の強さが活かせると感じました」
「また、このA社の社長は、時間内に与えられた業務をこなせることを前提に無駄な残業をさせない方針をお持ちの方でした。Sさんが叶えたい家庭と仕事の両立をきっと叶えられるのではないかと思ったんです」
担当アドバイザーからの熱い親和性を聞いたSさんは、自身でも企業のHPの情報や担当アドバイザーに疑問点を確認しながら、ますます企業への興味関心が高まっていったという。そうしてこの企業へと応募をすることを決めたのだった。
社長のこだわり
Sさんが応募をすることとなったA社の社長には強いこだわりがあった。それは①考えて動ける人②先回りできる人③三人称で物事を考えられる人の3点だった。それは事務という業務だけでなく、新たな事業を支える一人として先々のキャリアパスまで考えていたからだ。
過去に経験してきたあらゆるエピソードをSさんと担当アドバイザーは細かに掘り下げ、実例と共に社長が求めている3点を一つずつ埋められるようにアピールポイントを考えた。また家庭との両立を考えているという、Sさんにとっての今回の転職活動において一番重要な部分もしっかりと伝えたのだった。
家庭に対しても仕事に対しても真剣に向き合い、自身で動き出せる気持ちの強さを持つSさんの人柄や経験。A社の社長は2回の面接を経て、Sさんと働いてみたいとご縁が結ばれることとなった。
最後に~こだわりとこだわりが縁を結んだ~
いかがでしたでしょうか?家庭も仕事も両立にしたい!中途半端じゃ耐えられないというSさんの責任感の強さがわかる転職活動でした。
転職をする理由は人それぞれです、そしてその転職をするために叶えたいものを明確するのはとても大切なことだとわかります。SさんとA社、それぞれのこだわりが見事にマッチングし、働くママだからこその家庭と仕事の両立を叶えた転職事例でした。
▼転職事例を担当したキャリアアドバイザー