自分の信念に向き合い、製造の現場で納得の選択をした46歳男性の転職ストーリー

就職するタイミングで就職氷河期の影響も重なり、将来の方向性が見えず模索していた時期がありました。そんな中アルバイトで製造の現場に入りましたが、たくさんの人の手が加わって一つのものが出来上がることに、「製造ってこんなに面白いんだ」と感動したことを今でも覚えています。

そこから現場で経験を積む中で、製造という仕事が自分の生活と通ずるものだと感じるようになりました。好きなことを仕事にすることも大切にしながら、将来性のある業界であること、そして生活に密着した製品を扱える点にやりがいを感じています。いろいろな経験をしてきた上で、自分はこの業界が合っているという確信が持てたからこそ、ここまで続けてこられました。

一番の理由は、品質に対する会社の姿勢に対する疑問でした。私自身、品質管理や保証にも携わってきたので、「製品を世に出す以上、品質は最も重要であるべきだ」という信念を持っていました。ただ、改善の声が上層部に十分に反映されず、課題が前に進まない場面が続く中で、次第に不安を感じるようになりました。

経営面での不安も重なり、今の環境では自分自身が、品質や仕事の進め方に関する判断に十分納得しきれない部分があると感じるようになりました。自分の考えと向き合った結果、「品質を含め、仕事の判断や方向性に納得しながら関われる場所で働きたい」という思いが強まり、転職を本気で考えるようになりました。

面接前に個別説明会をしてくださり、製品がどうやってできて、どこに使われるのかなどを詳しく教えていただきました。面接より前の段階でそこまで丁寧に説明してもらえたことで、自分の中で企業理解が深まり、「しっかり応えたい」という前向きな気持ちが強くなりました。

実際の工場見学でも、現場の整備状況や安全への配慮などがよく見えて、これまで抱えていた不安がひとつずつ解消されていき、「この場所なら、自分の考える製造ができる」と感じました。さらに面接でも「どの課で働きたい？」と具体的に聞いてくださり、会話から働くイメージができたことが入社を決断する後押しになりました。

どんなに設備が整っていても、最終的に良い製品をつくるのは“人”だと思っています。だからこそ、現場で働く人たちがものづくりにどう向き合っているのか、その姿勢を重視していました。年収面は維持したいという希望もありましたが、それ以上に、そうした価値観に自分自身が納得できる現場で、長く続けられるかどうかを大切にしていました。

また、私にとって今回の転職は最後の転職という思いもあり、判断の一つひとつに納得できるかどうかを意識していました。働く環境の良し悪しだけでなく、生産性や安全性を含めた仕事の進め方や方向性に、自分がきちんと向き合えるかどうか。そうした点を踏まえて、将来を見据えて働ける会社かどうかを考えていました。

D社では、説明会や見学の中で、現場の方々の姿勢や考え方に触れることができ、「ここなら自分の力を活かしながら、長く働いていける」という確信を持つことができました。

製造の現場で経験を積む中で、品質管理や品質保証にも関わってきたからこそ、加工の中で不具合が起きやすいポイントが感覚として分かるようになりました。まずは現場にしっかり馴染み、周囲に追いつくことを大切にしながら、その先で「こうすればもっと良くなる」といった提案もしていきたいと考えています。

面接時に「オペレーターだけがあなたの仕事ではない。望めば他のポジションにもチャレンジできる会社です」と言っていただけたのも大きかったです。現場を理解したうえで、判断や改善に関われる存在を目指していきたいです。

自分では当たり前だと思っていた18年のキャリアについて、みらいキャリアのアドバイザーの方からは「これまで積み重ねてきた経験は強みです」と言ってもらえたことが、自信につながりました。また、内定が複数出た際にどうするか悩んでいたとき、「Iさんの希望を一番に考えて進めてください」と言ってもらえて、心が楽になりました。

他のエージェントでは、言われるまま受けてくれという対応もありましたが、みらいキャリアのアドバイザーは誠実に私の希望を受け止めてくれて、どんな質問にも丁寧に答えてくれました。求人の内容も良かったですが、それ以上に「このアドバイザーの方と一緒に進めたい」という気持ちが強くなりました。