■好きなことを仕事に。
10年以上勤めた会社に突然言い渡された言葉…
地元愛知の有名大学で歴史を中心に学んでいたBさん。
卒業後、学んできた知識を活かし、また趣味も一緒に携われる小売業の店員として働き始めました。
日常生活で必要となる様々なものを取り扱っていた店舗で、売場担当として積極的に業務に取り組んでいたBさんは、真面目さと礼儀正しさを評価され入社三年目で店長に選ばれた。
仕事に対して真摯なBさんは、常にお客様に満足いただけるよう、お客様一人一人に合わせた柔軟な対応を心掛けていた。そんなところから、パート・アルバイトのスタッフからも頼りになる店長として好かれていたようだ。
また、企業が設けていたプロモーションコンクールに於いて賞を受賞するなど、そのキャリアは順風満帆に進んでいた。
そんなある日の退勤後、突然かかってきた電話でBさんは驚きの事実を知ることになる。
「会社が倒産することになりました。明日からの仕事はありません。」と言い渡されたのだった…。
会社への不信。将来を見据えた転職活動をスタート
落ち込んでいる時間もなく、Bさんは転職活動の初めとして、企業の情報収集および履歴書や経歴書といった書類作成を始めた。
前職では小売業での店長経験があるが、倒産に至ったことを考えると同じ仕事を選ぶことへの抵抗は大きい。
では、新たに選ぶ業種、そしてどんな仕事を目指すのか。真面目なBさんは転職活動を通じて自分と向き合いながら活動を続けた。
しかし、活動をする中でどうしても拭えない不安があった。それは、前職が突然の倒産という事態に陥ったこともあり転職先を見つけるにしても会社の将来性を知ること、それが彼女の課題であった。
「また同じような目にあったら…」という不安が駆け巡ったBさんは、転職活動の情報収集をしている中で知ることになった【転職エージェント/人材紹介会社】に相談することにした。
自身の短所を知り、活かし、挑戦する
キャリアアドバイザーとの面談は、Bさんが重きを置いていた会社不信についての相談と共に、もう一点不安に思っている内容も思い切って相談をした。
「私は、面接がとても苦手なんです…。」
自分の考えを話すのが得意ではなく、気持ちがいっぱいいっぱいで泣いてしまうこともある、と彼女は話してくれた。
実際、電話面談中も、今まで積もり積もっていた感情が溢れたかのように、泣いてしまったようだった。
だが、自分の短所を知るということは、長所を知るということでもある。自己分析がしっかりと出来ているBさんは、自分のアピールポイントを知っているということでもあった。
短所を言い換えて長所に変える、そして今まで携わってきた仕事内容を思い出し、自らの良いところを探すことができた。
キャリアアドバイザーとの面談で自分を振り返ることができ、Bさんは少しだけポイティブになれた気がした。そして、Bさんの転職活動は本格的に始まった。
学んできた分野や、日常生活で彼女を支える大好きな趣味に携われることから、小売業を選んだが、シフト制での勤務経験が長かった。次の転職先では幅広い業務、職種を視野に入れながらも、休日や勤務時間についても条件に入れながら、企業への応募を開始した。
面接の不安を吹っ飛ばす肝っ玉母ちゃんの登場
事務、カウンター受付、営業等、様々な職種の面接を受ける中、Bさんが出会ったのはIT業界をけん引するA社。
触れたこともない世界、知識もない仕事内容…緊張して向かった面接で、出会ったのは人事の女性だった。
彼女はBさんがとても緊張していたことを悟ったのか、面接が始まる前に彼女に声をかけ、緊張を解してくれたのだ。
緊張が解れたBさんは、持ち前の真面目さと礼儀正しさを前面に、仕事に対するひたむきさをアピールすることができた。
そして、今まで転職活動で一番不安に思っていた、会社に対しての不信感や将来性を、その肝っ玉母ちゃんが吹き飛ばしてくれたことに気付いた。アットホームな雰囲気の社風であることも、Bさんが企業に魅力を感じた大きなポイントとなった。
「この会社でぜひ仕事がしたい!」
とBさんは面接後すぐに担当のキャリアアドバイザーに連絡をした。Bさんの丁寧な物腰と仕事への純粋さを感じた企業もまた、Bさんをぜひ採用したいという気持ちが高まっていたそうだ。
企業が求めたと人物像とBさんの人柄のマッチ
未経験者でも歓迎という企業の求人募集だったが、その職種に挑戦したいという勇気はもちろん、企業の社風とマッチしているかというのは採用をする目線としては大きなポイントだ。
アットホームな社風であるということと同時に、お客様とより近い距離で業務を行うことがメインの企業であった。
いかにお客様からの信頼を得られるか、そしてお客様に「ありがとう、助かった」と言われることを日々の糧にしているA社はBさんの面接時のエピソードに惹かれた。
「パートさんやアルバイトさんに、どんな仕事を頼んだ時も、“ありがとう”という言葉を必ず伝えていました」
仕事にひたむきで真面目、また礼儀正しい。お客様、そして社内のスタッフにも丁寧な対応を心掛けていたBさんのお人柄は、企業が求める人材とピッタリマッチをしたのだった。
そうして双方が企業の魅力、人柄の魅力を感じた結果、A社はBさんを採用した。
その後のBさんの対応も、また彼女の人柄をよく表している。
第一志望であったA社からの内定をいただき喜んだ彼女であったが、いくつか面接の調整を行っていた他の会社があった。その他の会社にけじめをしっかりつけたいという気持ちから、内定承諾まで少し時間を設けた。
「A社に入社したい」。まずは、離れて暮らしていたご両親の元へも直接報告をしに行った後、正式に企業へ連絡した敬意はBさんの誠実な人柄を表していた。
最後に
いかがでしたでしょうか?
逆境を乗り越え、全く別の世界へ飛び込んだBさんの、その勇気のある行動は中々真似することはできません。
しかし、自分と向き合い自らの短所を受け止めて長所に変換し、自身の良いところを探すのは、転職活動以外にも役に立ちます。
また、未経験な職種だとしても、誰でも最初から出来ることは少ない、だからこそ挑戦心を持つことを忘れずにアピールすれば、意外な結果を生むかもしれません。
異業種・異職種へ飛び出すことは誰だって不安な気持ちが大きい。それでも、まずは第一歩を踏み出すことの大切さを感じた転職事例・ストーリーでした。
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