転職活動で書類選考や面接に落ち続けると、「自分は社会から必要とされていないのでは…」と落ち込んでしまう方も多いでしょう。
ですが、実は転職は「落ちて当たり前」ともいえる活動です。今回は、実際の書類通過率・内定率データをもとに、その理由と落ちないための改善策を解説します。
目次
転職は落ちて当たり前!書類通過率や内定率を紹介
転職活動でお見送りが続くと、「自分はダメなのでは…」と感じてしまう方も多いでしょう。しかし、実際のところ転職では書類選考も面接も、高い確率で落ちるのが普通です。まずは”落ちて当たり前”であることを理解し、数字で確認してみましょう。
転職は落ちて当たり前!ネガティブになり過ぎない
転職活動は「応募すれば通る」ものではありません。企業は1つの求人に対して数十〜数百人から応募を受けます。その中で書類通過するのはごく一部。
「落ちる=自分がダメ」というわけではなく、単にマッチ度やタイミングの問題であることが多いのです。
みんなの転職活動を知る《書類通過率》
全国的に見ても書類選考の通過率は高くありません。dodaの調査によると平均は約25.6%で、4社応募して1社通過できる程度の水準です。特に上場企業や人気企業ではさらに競争が激しく、通過率が20%前後に下がることもあります。
みらいキャリアが取り扱う東海エリアの製造業・メーカー求人でも、全国平均とほぼ同じく20〜30%程度が通過の目安です。
この数字を知っておくだけで、「落ちたのは自分だけ」という不安を和らげ、冷静に次の行動へ移りやすくなります。
みんなの転職活動を知る《内定率》
「面接に進めば内定はすぐ出る」と思われがちですが、実際には面接から内定までの道のりも簡単ではありません。
dodaの統計では、転職成功者は平均32社に応募し、そのうち1社から内定を得ています(応募→内定率:約3%)。
これは「10社応募すれば1〜2社通過、最終的に30社以上応募してようやく1社内定」という現実を示しています。
数字で見れば、落ちる回数が多いことはむしろ自然なことだと分かります。大切なのは、落ちた理由を振り返り、改善を積み重ねることです。
※この数値はあくまで全体の平均であり、年齢・職種・業界・キャリアスキルの内容によって大きく変わる場合があります。
転職で落ちてしまう人の4つの特徴
全国平均のデータを見ても分かる通り、転職活動では多くの応募が不採用に終わるのが普通です。それでも、お見送りが続くと「自分だけがダメなのでは…」と感じてしまうこともあるでしょう。
実は、結果が出にくい人にはいくつか共通する傾向があります。
ここでは、転職で落ちやすくなってしまう人の特徴を4つ取り上げます。
自分に当てはまる点があれば、改善のきっかけにしてみてください。
自分にマッチしていない求人に応募している
転職活動では「応募数を増やせば可能性が広がる」と考えがちですが、条件や仕事内容が自分の経験や強みと大きくずれている場合、通過率は低くなります。
企業は採用後の活躍や定着をイメージして選考します。スキルや志向が合わない応募は、書類段階で見送りになりやすい傾向があります。
・応募前に仕事内容と求める人物像を必ず確認する
・自分のスキルや経験とどの程度一致しているか整理する
・「何とかなるだろう」ではなく、「活かせる要素がある」求人を優先する
ビジネスマナーが不足している
転職活動では、応募書類や面接でのやり取りだけでなく、社会人としての基本的なマナーも評価対象になります。
書類の誤字脱字や記載漏れ、提出期限の遅れ、メールの文面や敬語の使い方、面接時の服装・表情・姿勢など、細かな点で印象が大きく左右されます。
どれほどスキルや経験があっても、ビジネスマナーが欠けていると「社内外でのやり取りに不安がある」と判断され、不採用につながる可能性があります。
・提出前に書類の誤字脱字や記載漏れを必ずチェックする
・面接前に服装・髪型・持ち物を整える
・メールや会話での敬語・言葉遣いを意識する
・面接時は姿勢や表情にも気を配る
質問に対する回答ができていない
面接では、「なぜ当社を志望したのか」「これまでの経験をどう活かせるか」「入社後に何をしたいか」といった質問が必ずといっていいほど聞かれます。
ここで具体性や一貫性のない答えしか返せないと、熱意や適性が伝わらず、評価が下がってしまいます。
また、回答が長すぎて要点がぼやけるのも逆効果です。限られた面接時間で、採用担当者が「この人と一緒に働きたい」と感じられるような明確な答えを準備しておくことが重要です。
・よく聞かれる質問と自分の答えを事前にメモして整理する
・「結論→理由→具体例」の順で簡潔に答える
・応募先企業の特徴や求める人物像に合わせて回答を調整する
入社した後の貢献できることを伝えきれていない
企業は採用の際、「この人を採用したらどのように活躍してくれるのか」を具体的に知りたがっています。
しかし、過去の経歴やスキルをただ羅列するだけで、入社後にどう貢献できるのかまで話が及ばないケースは少なくありません。
貢献のイメージが湧かなければ、「採用リスクが高い」と判断され、選考通過が難しくなります。
・自分の経験やスキルを、応募先企業の業務にどう活かせるか具体例で示す
・「何ができるか」だけでなく、「どのような成果を出せるか」まで説明する
・数字や事例を交えて、採用担当者が入社後の姿を想像できるようにする
転職したい!落ちないための対策方法
前章で紹介した「落ちやすくなってしまう人の特徴」は、裏を返せば改善できるポイントでもあります。
転職活動は、一度や二度の不採用で終わるものではありません。
ここからは、書類選考や面接の通過率を上げ、内定につなげるための具体的な対策方法をご紹介します。
日々の準備や意識の持ち方を変えるだけでも、結果は大きく変わります。
・職務経験を時系列で整理し、成果や工夫した点を洗い出す
・「自分がやりたいこと」と「できること」の両方を明確にする
・応募前に求人票を読み込み、業務内容や求める人物像との一致度を確認する
履歴書・職務経歴書を見直す
応募書類は、面接に進むための“入口”です。
経験やスキルが豊富でも、内容が曖昧だったり伝わりにくい書き方では、採用担当者の興味を引けません。成果や強みを具体的に示し、「この人に会ってみたい」と思わせる書類作りが重要です。
・実績や成果はできる限り数字や事例で表す(例:「売上を○%改善」)
・応募先ごとに内容や強調ポイントを調整する
・誤字脱字やレイアウトの乱れがないか最終チェックを徹底する
・職務経歴書では、業務内容だけでなく工夫した点や結果も盛り込む
「どうせまた落ちる」とマイナスな気持ちで面接を受けない
不採用が続くと、自信を失い「どうせまた落ちるだろう」と考えてしまいがちです。
しかし、そのネガティブな気持ちは表情や声のトーン、態度に表れ、面接官にも伝わってしまいます。
面接ごとに気持ちを切り替え、「今回は自分の魅力を最大限伝えよう」という意識で臨むことが大切です。
・面接前に過去の成功体験や褒められた経験を思い出し、自信を高める
・面接直前に深呼吸や姿勢の確認を行い、落ち着いて臨む
・結果よりも「自分の強みを伝えること」に集中する
・面接後は、合否に関わらず改善点を振り返り、次に活かす
選考に落ちた理由を考えて次に活かす
不採用通知は誰にとっても落ち込む瞬間ですが、そのまま気持ちを引きずるだけでは前に進めません。大切なのは、落ちた理由を冷静に分析し、次の応募や面接に活かすことです。
原因が分かれば改善点が明確になり、同じミスを繰り返す可能性を減らせます。
・面接直後に、自分の回答内容ややり取りの印象をメモする
・書類・面接それぞれで「何が足りなかったか」を自己分析する
・可能であれば、企業や転職エージェントからフィードバックをもらう
・改善点をリスト化し、次回の応募・面接で試す
なかなか転職がうまくいかない時
どれだけ準備や工夫を重ねても、転職活動が思うように進まない時期はあります。
そんな時に大切なのは、焦ってやみくもに応募を増やすことではなく、気持ちを整え、視野を広げることです。
ここでは、行き詰まりを感じたときに試してほしい2つの方法をご紹介します。
家族や友人に相談をしよう
転職活動が長引くと、孤独感や焦りから視野が狭くなりがちです。
そんな時は、家族や友人など信頼できる人に現状や気持ちを話してみましょう。
自分の悩みを言葉にすることで気持ちが整理され、第三者からの率直な意見や励ましによって新しい視点が得られることもあります。
特に身近な人は、あなたの性格や強みをよく知っているため、自分では気づかなかったアピールポイントや改善点を教えてくれる可能性があります。
・「愚痴」ではなく「現状報告」として話す
・意見をもらったら一度受け止めてから判断する
・励ましや共感をもらうことで、気持ちを前向きに保つ
転職エージェントを活用しよう
転職活動を一人で進めると、情報不足や準備不足によって結果が出にくくなることがあります。
しかし、転職エージェントを利用すれば、応募書類の添削や面接対策、企業ごとの選考傾向など、個人では得にくい情報やサポートを受けられます。
また、一般には公開されていない非公開求人や、企業の採用背景・求める人物像なども教えてもらえるため、戦略的に活動を進めやすくなります。
・自分の希望条件やキャリアプランを正直に伝える
・担当者からのフィードバックを素直に受け入れる
・紹介された求人は必ずしも全て応募せず、マッチ度を見極める
・進捗や状況の変化はこまめに共有する
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転職は山あり谷あり 一人で悩まずみんなに相談しよう
転職活動は、順調に進む時期もあれば、停滞する時期もあります。
書類が通らなかったり、面接で不採用が続いたりすることは決して珍しいことではありません。
大切なのは、その状況を自分一人で抱え込まないことです。
家族や友人、同僚、そして転職のプロであるエージェントなど、頼れる人やサービスに相談することで、新たな視点や具体的な解決策が見つかることがあります。
転職は長期戦になることも多いですが、周囲と情報や気持ちを共有しながら進めることで、焦りや不安を和らげ、次の一歩を踏み出しやすくなります。
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