大学院博士課程まで進みながらも、専門外の技術分野を夢中に取り組んだキャリア3年間。
ご出身は愛知県。大学は地方の国公立大学の工学系学部を卒業し大学院の博士課程まで進学されたT様。大学院含め10年間をアカデミックな研究に打ち込みその専門課程は有機合成化学であった。
大学に残りこのまま研究を続けるか?民間企業へ就職するか?悩んだ末に選んだ道は民間企業、特許事務所だった。
大学時代は有機合成化学一色で研究生活を送っていたT様だが、特許事務所の業務で求められた専門性は幅広かった。機械・電気電子などその分野は幅広く大学時代の専門性を活かす事が出来ないことにある種の戸惑いを感じつつも、各それぞれの専門知識を習得することに一心不乱に努力した結果、この業務にやりがいも感じ始めた。
そんなT様がなぜ転職を決意したのか。理由は特許事務所への依頼主であるメーカー側の業務に関心をもったことが転職活動のきっかけだ。メーカーの知財特許は技術分野の特許出願/権利化業務、知財に関する調査・係争対応・ライセンス業務など幅広い。一度、関心を持ったらとことん追求しないと気が済まない、T様がもともと備わっている性格が災いしたのかもしれない。
現職では関わることが出来ない。
自らがメーカー側の知的財産に関わらない限り叶えられない。
入社してから3年の節目を迎えた決断だった。
難航する転職活動、地道な活動で半年後にその企業と出会った。
社会人としては4年目、しかし大学に合計10年以上過ごしこともあり、すでに年齢は30を超えていた。そんなT様の書類選考は困難を極めた。そもそもメーカーの知的財産分野の求人が常にあるわけではない。希少性が高い職種であることをT様は活動を初めてから知る事になる。
また、愛知県内のみで探した為、転職エリアが限られている中での活動も原因だ。数社へ応募してみるものの、書類選考が通過しない。地道な活動を続けて約半年、ついに運命の企業と出会うことになる。
がむしゃらに頑張った3年間が報われた。業界未経験からメーカーの知的財産業務への転職事例
情報を知ったきっかけは転職サイトを通じて転職エージェント(みらいキャリア)からオファーだった。希少性が高いメーカーでの知的財産の求人、そしてなによりT様の知的財産の経験を活かすことが出来る求人ということもあり即座にエントリーし、面談を経てすぐに応募手続きをした。
応募した企業は大学の専門課程とは程遠い専門技術を特許事務所で右も左もわからないまま、がむしゃらに学んだ、その経験がズバリ活かせる技術分野を持った愛知県のメーカーだ。これを逃すと後はもうないかも知れない。そんな考え頭をよぎったそうだ。
採用企業が求めた経験はメーカーでの経験。T様はメーカーでの経験はなく、いわば業界未経験からの応募だ。エントリー段階では不安はあったものの、転職エージェントと面談することで、心が和らいだ。なぜなら、転職エージェントは求職者の味方になってくれると感じたからだ。
書類選考、2回の面接を無事にパスし見事に内定を頂いた瞬間、がむしゃらに頑張った3年間が報われたような気がした。転職後にみらいキャリアにそう語ったことが、とても印象的な転職事例になりました。
大学の専門課程とは異なる技術分野でT様の新しいキャリアが今、始まろうとしている。