こんにちは!みらいキャリア編集者です。
環境工学の博士号を取得後、資源リサイクルを手がける国内メーカーで、有害物質を含む廃棄物の処理技術や安全管理、新しい処理方法の開発に携わってきたUさん。専門性の高い分析力と法対応力を武器に、8年以上にわたって現場の第一線で活躍してきました。
一方で、暮らしていた地域では子育て環境に悩みを抱えるようになり、将来を見据えて転職を決意。「専門性は変えず、暮らす場所を変える」という想いを軸に、自分らしいキャリアを模索していきました。
今回は、有害物質処理で培った専門性を活かし、セラミック素材メーカーへの転職を実現したUさんに、転職を決意した理由や活動中に感じたこと、新しい環境への想いについて詳しくお話を伺いました。
環境工学から始めた、専門性のキャリア
環境分野の研究から、廃棄物処理を専門にキャリアを歩んでこられたと伺いました。まずは、これまでのご経歴を教えてください。
台湾の大学で環境工学を学び始めたのがスタートでした。最初から強い思い入れがあったわけではなかったんですが、学んでいくうちにだんだん面白さが分かってきて、今ではこの分野を選んでよかったと感じています。台湾の大学院で学んだあと、指導教員の紹介で、環境汚染の教訓を踏まえた研究プログラムを持つ国内の大学院に進学することになりました。重金属汚染について研究する留学生としてお声がけいただいたのがきっかけです。
来日したときは日本語がほとんど話せませんでしたが、3年ほどで理解できるようになり、もっと日本で学び続けたいという思いから、博士課程を修了したあとは資源リサイクルを手がける国内メーカーに就職しました。工場から出る排ガスや廃液、蛍光灯や電池に含まれる重金属をどう処理するか。作業環境の測定なども含め、有害物質の処理という仕事に、8年以上向き合ってきました。
この仕事ならではの面白さとやりがい
有害物質の処理技術に長く携わってこられたとのことですが、この仕事にどんなやりがいや面白さを感じていましたか。
水質だけでなく、油や重金属が混じった汚水を、基準値以下までしっかり除去できたときには、達成感がありますね。数値がどんどん下がっていくのを目で確認できるのも、この仕事ならではの面白さだと思います。近年は太陽光パネルのリサイクルにも携わっていて、廃棄物から金属を回収し、資源として社会に戻していく仕組みに関わることにもやりがいを感じていました。
捨てられるはずだったものが、処理を通じてもう一度誰かの役に立つものに変わっていく。その手応えが、この仕事を長く続けてこられた理由のひとつでした。
娘の成長と、新しい挑戦への思い
この仕事にやりがいを感じてこられたとのことですが、今回、転職活動を始めようと思ったのは、どんなことがきっかけでしたか。
一番大きかったのは、娘の教育環境でした。住んでいた地域の学校が閉校になり、同級生がいない状況になってしまったんです。少子化と高齢化が進む地域で、子供を預けられる場所もなく、病院も遠い。本当に山の中で暮らしている感覚でした。仕事自体は好きで、辞めたいと思っていたわけではありません。ただ、新しいことに挑戦したい気持ちも以前からあったので、娘の成長のタイミングも重なり、思い切って転居を伴う転職を決意しました。
住環境を軸に始めた転職活動
娘さんの教育環境をきっかけに転職活動を始められ、活動当初はどのようなことを叶えたいと考えて動かれていましたか。
まずは幼稚園が充実していて、子供がたくさんいる場所、病院もあって生活環境が整った場所に住みたい。今まで便利とは言えない土地に住んでいたので、都会へのあこがれもあり、東海エリアなら名古屋にアクセスしやすいところが良いなとも思っていたり・・・とにかくエリア選びが一番の優先事項でした。
仕事の内容については、あまり心配していなかったんです。
専門性の高い仕事をしているという認識もあり、今の仕事はどこに行っても求められると思っていたので、大きくは不安に感じていませんでした。
長期的な視点での選択
生活環境を整えることを軸にされていたとのことですが、全国を視野に活動される中、転居先についてはどのように考えを整理していかれましたか。印象に残っているやり取りがあれば教えてください。
3社内定をいただいたんですが、比較する段階で担当のアドバイザーの方が、エリアや仕事内容だけでなく、5年後、10年後にどんな仕事をしていたいか、娘とどんな時間を過ごしていきたいかまで、一緒に考えてくれました。最初は、子供を育てる場所として便利かどうか、住みやすさやエリアを基準に探していましたが、目の前の暮らしやすさだけで決めるのではなく、長い目で見たときに自分が納得できる選択なのかを、何度も対話しながら整理できたんです。エリアはもちろん、仕事面についても、太陽光パネルのリサイクル研究や廃棄物処理など、原料として生活に貢献できるこの仕事、そして製造業という領域からは、離れたくないという思いも明確になりました。
決めた転居先からの通勤は片道40分から50分かかりますが、それでも住みたいエリアとやりたい仕事を見つけることができたので、今はこの選択が必要だと思えています。向き合って話してくださり考えられたからこそ、最終的に選んだときには、自分の中でしっかり納得感がありました。
この会社に貢献したいと思った瞬間
セラミック素材メーカーのM社とご縁がつながりましたが、選考が進む中で、ご自身の経験がどう活かせると感じていきましたか。印象に残っているエピソードがあれば教えてください。
M社からは、廃棄物処理やISO対応、リサイクルの体制づくりを任せたいと言われ、任される仕事の中身が、まさにこれまで分析や法対応で培ってきたことそのものだと感じました。排出基準の数値も処理方法も、一通り頭に入っており、自信があったので、経験を活かせるのが楽しみになりました。
また、中国語と英語が話せるので、海外拠点との橋渡し役としても力になれそうだと感じています。面接の雰囲気にも企業ごとに違いがあって、少し距離を感じる企業もありましたが、M社は終始対等に話を聞いてくれました。企業が困っているということに対して「私はそれができます」と伝えると、私の言葉を信じて、任せたいと言ってくれ、この会社の力になりたいと思う瞬間でした。
培ってきた専門性を、次のステージへ
今回、大幅な年収アップを実現されました。ご希望を実現されたお気持ちと、入社後どのように取り組んでいきたいか教えてください。
転居前のエリアでは生活費には余裕がありましたが、本州で暮らすとなると生活費は大きく増える想定だったので、年収アップしたいと思って転職活動をしていました。今回、希望していた範囲を上回る年収を実現していただけたので、本当にありがたく思っていて、素直に、精一杯期待に応えたいという気持ちがあります。セラミック廃棄板の有機溶剤リサイクルの策定・管理や法律対応など、いただいた課題に対して、これまでの経験も、これから新しく学ぶことも、全部活かしていきたいと思っています。工場がこの先も長く続いていけるように貢献できることが、今からとても楽しみです。M社では廃棄物処理を専門とする人材がまだ少なく、ゼロから作っていく部分も多いはずです。少し不安はありますが、自分はこれまでの人生も全部ゼロから乗り越えてきたので、きっとうまくいくと思って前向きに取り組んでいきます。
丁寧な面接対策が、自信につながった
みらいキャリアとのやりとりの中で、印象に残っているアドバイスや感想があれば教えてください。
みらいキャリアのアドバイザーのみなさんには、人生の恩人だと思うくらいお世話になりました。最初は別のエージェントで活動していたんですが、敬語表現など伝え方に不慣れな部分があり、面接で自分の強みをうまく伝えられていないと感じていて、なかなかうまくいきませんでした。
転職サイトでのスカウトをきっかけにみらいキャリアへ登録しましたが、みらいキャリアのアドバイザーの方は、日本企業の面接で伝わりやすい話し方や言い回しを丁寧に教えてくれて、敬語が苦手だった私にも分かりやすく伝えてくれたんです。履歴書の対応も丁寧で、そこから活動が一気に動き出しました。他の企業の担当の方も、きちんと状況を教えてくれて、いつも丁寧に接してくれました。活動が終わったときは、少し寂しさを感じたくらい充実した転職活動ができて、感謝しています。
自分の思いを信じて動き続けること
今回の転職活動を振り返って、同じように転職に悩んでいる方に伝えたいことがあれば教えてください。
自分がやりたいことを決めて、あとは自信を持って進むだけだと思います。今回の転職活動を通して、たくさん勉強になりましたし、自分に自信があることも改めて分かりました。大変なこともたくさんありましたが、振り返れば楽しかったです。周りからは、給料も安定した仕事なのに、なぜ転職するのかと言われることもありました。それでも、自分の思いを信じて、たくさん情報を集め続ければ、納得できる道は必ず見つかると思います。
まとめ
Uさんの転職活動は、娘の教育環境という切実な問題から始まりました。エリアや暮らしやすさだけではなく、働き方や家族との時間まで見据えて選択肢を比較するようになり、長い目で考え抜いたからこそ、納得の決断につながったのだと思います。
有害物質処理で培った専門性は、転職先のセラミック素材メーカーでも高く評価され、年収も520万円から800万円へと大きくアップし、新たな環境でさらなる成長を目指しています。転職活動を「大変だったけれど楽しかった」と振り返るUさんの言葉は、専門性を活かしたい方、転居を伴う転職をお考えの方など、たくさんの方へ勇気を与えたのではないでしょうか。
転職活動では、自分の経験を正しく理解してくれるパートナーと出会うことも重要です。製造業・メーカーへの転職をお考えの方や、東海エリアでキャリアアップを目指したい方は、ぜひ一度みらいキャリアへご相談ください。一人ひとりの経験や希望に寄り添いながら、納得のいく転職をサポートいたします。
▼転職事例を担当したキャリアアドバイザー












