こんにちは!みらいキャリア編集者です。
自動車業界で約5年間の法人営業を経験した後、ものづくりへの興味から自動車部品の設計職へ転身し、約8年間にわたり経験を積んできたIさん。今後のキャリアや家族との生活を考え、これまでの経験を活かせる新たな仕事を求めて転職活動を始めました。
当初は営業と設計の経験を「どっちつかず」と感じていましたが、転職活動を通じて、異なる2つの経験を持つことが調達・購買職での強みになると気づいたといいます。今回は、営業と設計の経験をどのように捉え直し、調達・購買職への転職を決断したのか、その経緯について詳しく話を聞きました。
営業から設計へ、未経験で挑戦したものづくりの仕事
これまでのご経歴について教えてください。最初は営業職として社会人生活をスタートされたそうですが、どのような経緯で今の設計職へ転職されたのでしょうか。
大学卒業後は、自動車業界向けの電気電子部品を扱う商社で、約5年間営業をしていました。
正直に言うと、最初から営業をやりたいという強い思いがあったわけではありません。就職活動をしていたのが東日本大震災の後で、なかなか内定を得られない時期だったんです。業界や職種も特に絞っていませんでしたが、学生時代に野球をやっていて体力には自信があったので、営業なら自分にもできるのではないかと考えて選びました。
実際に働いてみると、商社の営業は品質・納期・価格など、さまざまな面でお客様の要望に応える必要があり、幅広い知識が求められました。大変なこともありましたが、お客様のために対応することにはやりがいを感じていました。
その中で、仕事で図面を見る機会が多く、次第に設計の仕事に興味を持つようになったんです。もともと機械や車が好きで、ものづくりにも関心がありました。専門の学校を出ていたわけではありませんが、当時はまだ結婚もしていませんでしたし、やりたいと思ったことに挑戦してみようと、未経験から自動車部品の設計職へ転職しました。
約8年間の設計経験を経て、考え始めた今後のキャリア
ものづくりへの興味から設計職に挑戦されたのですね。約8年間の設計業務では、どのようなやりがいを感じたうえで今回の転職を考えるようになったのでしょうか。

設計の仕事は、自分が考えたものを形にできるところが面白かったです。自分一人で作るのではなく、チームで意見を出し合いながら、一つのものを作り上げていくことにもやりがいを感じていました。未経験からのスタートでしたが、約8年間、自動車部品の設計に携わる中で、図面や部品に関する知識だけでなく、仕様の検討や関係部署との調整など、さまざまな経験を積むことができました。
ただ、担当する業務に変化があったこともきっかけとなり、この先も設計の専門性を深めていくことが、自分の目指すキャリアなのかと考えるようになったんです。設計の仕事にはやりがいを感じていましたが、これまでの経験を活かせる仕事は、設計以外にもあるのではないかと思いました。
また、これまでは設計の請負会社で正社員として働いていましたが、営業時代からメーカーのお客様と関わり、設計職でもメーカーのものづくりに携わってきました。そうした経験から、今度はメーカーの社員という立場で仕事をしてみたいという思いもありました。家族との生活を考えて働き方を見直したいという気持ちもあり、これまでの経験を活かしながら、新しいキャリアに挑戦できないかと考えたことが、今回の転職につながりました。
次のキャリアに調達・購買を選んだ理由
設計職以外の可能性を考え始めたとのことですが、転職活動ではどのような職種を検討されましたか。また、その中で調達・購買を希望するようになった理由を教えてください。

転職活動を始めたときから、次は設計以外の仕事を考えていました。まったく違うことを始めるというよりも、これまで経験してきた営業と設計の両方を活かせる仕事は何だろうと考えていたんです。生産管理や製造技術、品質関係の仕事なども候補にはあったんですが、自分の経験を活かせる職種として、いろいろな可能性を考えた中で一番しっくりきたのが調達・購買でした。
営業時代、メーカーの購買担当者がお客様だったので、価格交渉や日々のやり取りを通じて、購買の仕事を身近に見ていました。設計職になってからも調達部門と関わる機会があり、両方の立場から購買の方と仕事をしてきたので、実際にどのようなことをする仕事なのかある程度イメージができていたんです。営業として相手の立場を理解しながら交渉してきた経験も、設計として部品や仕様を理解してきた経験も、調達なら活かせるのではないかと思いました。これまでは営業と設計という別々の仕事をしてきましたが、その経験を組み合わせて活かせる仕事として、調達・購買に挑戦したいと考えるようになりました。
35歳、未経験の調達職への挑戦
営業と設計の経験が調達職につながると考えられた一方で、35歳から未経験の職種へ挑戦することに、不安や迷いはありませんでしたか。

不安はもちろんありました。35歳で未経験の仕事に挑戦することになりますし、自分より若くても調達の経験を積んでいる方はたくさんいると思います。そうした方たちの中に入って、うまくやっていけるのかという人間関係の面でも心配はありました。それに、営業を約5年、設計を約8年経験してきましたが、どちらか一つの仕事をずっと続けてきたわけではなかったので、正直「どっちつかず」だと感じていた部分があったんです。実際、面接でも、なぜ営業から設計に変わったのか、さらに別の職種に挑戦するのはなぜなのかと聞かれることがありました。
ただ、今回の転職活動を通じて、営業と設計の両方を経験していること自体が、自分の強みになるのではないかと考えられるようになりました。調達職は未経験でも、営業で培った折衝経験や、設計で身につけた部品・図面の知識は活かせると思ったんです。年齢や未経験という不安はありましたが、これまでの経験を活かせる可能性があるなら、挑戦してみたいという気持ちでした。
選考を通じて見えてきた、これまでの経験の強み
そうした中で、自動車部品メーカーのH社とご縁がつながりました。選考中、これまでの経験が調達の仕事にどのように活かせると感じましたか。

未経験でも採用していただけたのは、やはり営業と設計の両方を経験していたことかなと思っています。営業では、会社同士の取引や価格交渉、折衝の進め方を経験してきました。特に購買担当者を相手に仕事をしていたので、相手がどういう事情で判断しているのか、何を気にしているのかを理解できる部分はあると思います。
一方、設計の経験があることで、図面や仕様を見たときに「なぜこの仕様なのか」「少し過剰な仕様になっていないか」と疑問を持つこともできます。例えば、部品の仕様やコストを見直す際にも、設計の知識を活かして、技術的な視点から考えたり提案したりできるのではないかと思いました。選考を通して、営業と設計、両方の立場を理解していることは、調達の仕事をするうえで役立つと感じることができました。
現職に残るか、新しいキャリアに挑戦するか
営業と設計の経験を活かせる調達職に可能性を感じられた一方で、現職に残ることも考えられたと伺っています。最終的に転職を選んだのは、どのような理由からだったのでしょうか。

現職では約8年間お世話になっていましたし、会社も私が働き続けられるように、希望を聞いて環境を調整しようとしてくれていました。そうしたこともあって、転職せずに残ることも考えていたんです。ただ、今回の転職では、働く時間や給与などの条件面だけでなく、今後どのような仕事をしていきたいかということも考えていました。仮に今の働き方が改善されたとしても、これから先のキャリアをどうしていきたいかという問題は別だと思ったんです。
これまでは請負会社の社員としてメーカーのものづくりに携わってきましたが、今度はメーカーの社員として、より主体的に仕事に関わってみたいという思いがありました。特に調達職は、営業と設計の両方の経験を活かしながら、さまざまな部署や取引先と関わって仕事を進められるところに魅力を感じていたんです。もちろん、家族もいるので働く時間や給与、会社の安定性なども大切な判断材料でしたが、そうした条件と、今後挑戦したい仕事やキャリアの両方を考えたうえで、転職することを選びました。
選択肢が広がった転職活動
今回はみらいキャリアを利用して転職活動を進められましたが、求人紹介や面接対策など、担当アドバイザーとのやり取りで印象に残っていることはありますか。

前回の転職ではエージェントを利用せず、転職フェアなどに参加して自分で活動していました。今回はエージェントに頼らせてもらいましたが、一人で考えるよりも選択肢が広がったと感じています。特に今回のH社のような大きな会社は、自分一人で転職活動をしていたら、そもそも応募しようと思わなかったと思います。紹介してもらったときも、正直「え、自分でも受けられるの?」と思いました。自分には難しいだろうと、最初から候補に入れていなかった会社だったんです。
さらに職種も今回は未経験での挑戦だったので、これまでの経験をどう伝えるかという部分で不安でしたが、しっかり面接対策していただけてありがたかったです。自分では応募を考えなかった企業を紹介してもらえたことで、これまでの経験を活かせる可能性が、自分の想像よりも広いことに気づけました。自分一人だったら、最初からフィルターをかけて応募しなかったと思います。そういう意味でも、今回エージェントを利用してよかったと感じています。
調達職として経験を積み、将来はマネジメントにも挑戦したい
今回は未経験の調達職への転職と年収アップを実現されました。新しい仕事に向けたお気持ちと、今後どのようなキャリアを築いていきたいかを教えてください。

今回はありがたいことに、希望していた以上の条件で採用していただくことができました。もちろん、条件が良くなったことはうれしいですが、その分、期待に見合う活躍ができるのかという不安もあります。未経験の仕事なので、まずは調達の業務をしっかり覚えて、早く戦力になれるように頑張りたいと思っています。その先では、部下を持ってマネジメントをする立場にも挑戦したいと考えています。面接でもその思いは伝えていて、内定をいただいたときにも期待しているという言葉をいただきました。これまでは営業や設計という立場で仕事をしてきましたが、今後はその両方の経験を活かしながら、周囲と関わって仕事を進めていきたいです。
また、今回の転職活動を振り返って、自分のキャリアは意外と珍しいものだったんだなと気づきました。これまでは営業と設計を別々の経験として考えていましたが、見方を変えれば、両方の立場を理解していることが強みになるのだと思います。これから転職活動をする方にも、自分で最初から可能性を狭めずに、いろいろな選択肢を考えてみてほしいです。自分自身も、今回挑戦してみてよかったと思っています。
まとめ
営業から設計へとキャリアを重ねてきた I さんは、今後のキャリアや家族との生活を考え、35歳で新たな職種への挑戦を決めました。長く勤めた現職に残る選択肢もありましたが、働き方や給与だけでなく、これまでの経験を活かしてどのような仕事をしていきたいかを考え、調達職への転職を選びました。
今回の活動を通じて、営業と設計という異なる経験を持つことが、自分ならではの強みになると気づいた I さん。これまでの経験をどう活かし、今後どのようなキャリアを築いていきたいのか。自分の可能性を狭めずに考えてみることも、納得できる転職先を選ぶための大切な一歩なのかもしれません。
転職活動では、自分の経験を正しく理解してくれるパートナーと出会うことも重要です。製造業・メーカーへの転職をお考えの方や、東海エリアでキャリアアップを目指したい方は、ぜひ一度みらいキャリアへご相談ください。一人ひとりの経験や希望に寄り添いながら、納得のいく転職をサポートいたします。
▼転職事例を担当したキャリアアドバイザー












