ものづくり工場では、外国人労働者の雇用が一般的になっています。また、海外マーケットに向けたグローバル化など、英語が活かせるシーンが数多く存在しています。
世界共通語とも言える英語スキルを持っているだけで、現場でも重宝されること間違いなし。
今回は、そんなものづくり工場で活かす英語スキルについて紹介していきます。
目次
ものづくり工場では、どんな時に英語を使うのか?
①外国人労働者とのコミュニケーション
人手不足という声をよく耳にするものづくりの現場。実際に94%以上の大企業・中小企業が人手不足について顕在化していると回答しており、その内32%の企業はビジネスにも影響が出ていると答えています。
そんなものづくり業界では外国人労働者が積極的に採用されてきています。しかし、外国人労働者が増加する中、雇用する多くの企業には問題点があります。それは、コミュニケーションが取れないことによる「業務への支障」「トラブルの多発」「ストレス」などです。外国人労働者の全ての人が日本語を使える訳ではないのが現状だからです。そして、外国人でも国籍はバラバラ、だからこそ世界共通語である英語が活かせるのです。
英語が使える人材がいるだけで、外国人労働者とのコミュニケーションをとることができ、それが企業の問題を解決することに繋がります。また、円滑に会話をすることによる業務効率アップにもなることでしょう。英語だけでなく、ジェスチャーを取り入れるとより効果的です。
参考:https://www.meti.go.jp/press/2018/07/20180712005/20180712005-2.pdf
②外国人の方が来社する際の工場監査
自社や取引先の担当者が、マニュアル通りに業務が実施されているかの確認や、工場技術・品質改善指導を行うために、工場監査は定期的に行われます。
特に海外にある工場と連携をはからなければいけない現場だったり、海外の会社から外国人の責任者が来社する場合など、英語を活用できるシーンが増えることでしょう。
工場長は勿論、工場長補佐やそれに値するポジションで働いている方が英語スキルを持っていると、このような場合は効率的に進めることができます。
③取引・仕入れ先が外国の場合
ものづくり業界は日々グローバル化が進んでいます。
必要な部品や原材料などの仕入れ先・取引先が外国の企業である場合、英語を使えるだけで業務の幅が広がっていくことでしょう。
打ち合わせの場では、海外営業だけでなく、実際に現場で働く人の知識や技術提供が必要となってくる場合もあります。新たな事業展開をする際に、その立役者になるべく、英語スキルを活かすことができます。
その他にも、英語を使用したメールでの取引や貿易資料の作成、などでも活用できるでしょう。
海外工場へのキャリアアップ!
日本のグローバル企業の先駆けとなっているのは製造業です。数多くのメーカーが海外進出し、海外に生産拠点を置いています。
現場でのキャリアを積んでいき、ゆくゆくは海外工場で働いていきたい…、そんな気持ちを持った時に英語スキルがあると活かすことができます。
職種によっては語学力不問の求人もありますが、工場長などのキャリアアップを視野にいれると、外国人材のマネジメントも必要になってくるので、やはり英語を使えると使えないではキャリアアップの幅が大きく変わってくるでしょう。
自身のキャリアの将来像を描きながら、英語スキルをどのように活かしていくか考えていきましょう。
英語スキルのレベルはどのぐらい必要?
英語力には「リーディング」「ライティング」「スピーキング」「リスニング」の4つのスキルがあります。
そのスキルの中でまず重要なのは「リスニング」力、つまり相手の言葉を聞く能力です。英語を使う仕事仲間が、どんなことを伝えようとしているのか、何に困っているのか、どんな仕事を依頼しようとしているのか、その内容を理解することが大切ですよね。例えば通訳さんを間に入れたとしても、伝えたいこと全てが伝わる訳ではありません。ものづくり現場ですと、工場でしか伝わらない業界用語もあるでしょうし、精度を高めたり誤解を生まないためにも、自分自身で聞き取る必要があります。
そして、次に重要なのは「スピーキング」力、つまり話す能力です。例えば、「機械の説明」「操作手順」を説明することができれば、スムーズに業務を進めることができます。
もちろん資料を読む「リーディング」力、資料作成やメール作成の「リーディング」力もあれば心強いですが、現場で手を動かす仕事をしているものづくりの世界では、リスニングとスピーキングが要となってくるでしょう。
就職・転職活動でも有利!
実際に製造業や工場で働く人で、英語がスキルがある人材は少ないです。英語スキルが必須であるという会社も多くはありません。しかし、やはり外国から働く人材が増えてきたり、取引先や仕入れ先の企業が外国であったりと、英語のスキルを使える人材を雇用する企業は増えてきています。
他にも、英語を使えることで業務の幅は広がり、企業としても新たなポジションや事業展開の一つとして、あなたを選択することが出来るかもしれません。
就職・転職活動時でも、自己アピールにも使えますし、企業にも興味を持ってもらいやすいでしょう。英語スキルをどのようなシーンで活かしていくか、ということを具体的に伝えることも重要なポイントです。
まとめ
ものづくり業界は、どんどんグローバル化してきています。現場の人材とコミュニケーションをとることや、取引先・仕入れ先との打ち合わせなど、さまざまな場面で活用することができます。
また、海外での仕事に興味がある方にとっては、海外工場で働くという選択肢も増えてきます。英語スキルを身に付けることによって、自分自身のキャリアアップにもつながるでしょう。
製造業で働きたい方、製造業で実際に務めている方、今後ものづくり業界を盛りあげていくためにも、ぜひ英語スキルを磨いていきませんか?