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製造業の購買調達ってどんな仕事? ~購買・調達の違いも紹介~

みらいキャリア編集者

製造業の購買調達ってどんな仕事? ~購買・調達の違いも紹介~製造業をはじめあらゆる企業に存在する購買調達という職種。
購買調達は製造業において、物を購入する仕事というイメージはあるものの、

・購買調達という仕事は、具体的にどんな仕事をするの?
・購買調達の仕事って大変なの、やりがいってどんなところ?

といった疑問を抱いている人も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、購買調達の具体的な仕事内容やそのやりがいなどについて紹介していきます。
購買調達の仕事についてより深く知ることで、今まで以上に興味が湧いてくるはずです。
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購買調達とは?

購買調達とは、製品やサービスを社会やお客様に提供するために、外部に費用を支払う業務です。そして、製造業の購買調達部門が扱うものは、自社の製品・サービスに直接関係する原材料、部品、付属品、防錆材・塗料、梱包材などがあります。

「購買」と「調達」の違い

一般的な意味として、購買と調達は、下記のように表現されることが多いです。

▶購買(Purchasing) : 金銭を出して購入すること
▶調達(Procurement) : 必要なものを入手すること


業務のイメージで比較すると、

▶購買: 日常業務的で利用されるものである標準品や市販品などの購入する業務。
▶調達:事業戦略に基づいて専門的な供給者(サプライヤー)を選定したり、
    交渉したりしたものを購入する業務。

といった違いがあります。

自社の製品を作るために必要となる原材料や部品の中には、上記で表現した「購買」に属する性質のものも存在します。なので、一般的には「購買」も「調達」も同じような意味で利用され、企業によっては「購買調達」でひとくくりの部門としている部署もあります。

購買調達の具体的な仕事内容は?

購買部門の具体的な仕事内容は、次の3つです。

①見積評価、価格交渉

設計・技術・製造といった依頼部門からの要求仕様を基に「見積依頼書」の作成を行い、複数の取引先(発注候補)に見積依頼を送付します。各社から送付されてきた見積結果を比較評価し、価格・納期の交渉を行います。

見積評価とは価格交渉と捉える方も多いと思いますが、それ以外にも重要な点がいくつかあります。

1つ目は、見積要求事項と見積回答の整合性です。最も重要であり、取引先の見積仕様書が、自社の要求仕様を確実に満足しているかどうかを確認します。
具体的には、チェックシートを用いて、取引先に記入してもらうのも一つの方法です。

 

2つ目は、支払い方法、納期、保証期間等の適用除外事項について、記載されている場合があります。見積書をよく読んで、取引上問題がないか十分に確認することが重要です。

 

最後に、秘密保持契約※(NDA=Non-Disclosure Agreement)についてです。
仕様書には自社の固有技術に関する情報が含まれるため、実際の発注有無に関わらず、見積依頼前に締結しておくことが望ましいです。

※秘密保持契約(NDA)とは…自社が持つ秘密の情報を他の企業に提供する際に、他社に漏らしたり不正に利用されたりすることを防止するために結ぶ契約

 

②発注

依頼部門と協議を行い発注先が決定すれば、発注(売買契約)を行います。発注書の他に、共通した取引条件を定めた「基本契約書」を締結します。基本契約書に記述する内容は、下記のようなものがあります。

・引き渡しの定義
・代金支払い方法
・所有権や知的財産権などの権利の所在
・検収方法と不適合品の扱い
・紛争発生時の処理方法
・契約有効期間(更新日)

 

③納入処理(検収)

発注後には納入されるまでに、納期管理、納入品の確認と検収、支払い手続きといった業務を行います。特に納期管理は重要な業務ですので、以下に詳しく触れておきます。

納期管理は、工程表を用いて、責任者とスケジュールを明記したものを発注先から提出してもらいます。その上で、購買調達担当者は決められた納期を遵守するよう納期遅延防止に努めます。

納期遅延を防止する対策としては、定期的に工程表に沿った進捗報告書を提出してもらい、必要に応じて、進捗会議による状況の確認を行うことが挙げられます。
また、大型案件の場合は、進捗に応じた、分割発注とすることも対策となります。受注者にとって、資金繰りの助けになり、納期遵守にも効果があるためです。
ただし、納期遅延の場合のペナルティ契約など、条件を厳格にしておくことで、納期遅延を抑止することも必要となります。

分析する男女のイメージ

購買調達の仕事のやりがいとは?

ものづくりに要する費用である原価に関して、6~7割は、外部に対して支払っている企業が多く、そのため、購買調達の巧拙が原価(C)低減に及ぼす影響は、非常に大きいです。

また、購入品に要求される技術仕様を確実に満足する品質(Q)のものを、タイムリーに納入する(D)ことが必要です。
従って購買調達では、ものづくりで最重要視されるQCDのいずれにも直接的に関わっています。
そういった意味で、会社の経営や利益に貢献しているということにやりがいを感じられる業務と言えます。

購買調達の仕事に必要な知識や能力は?

購買調達で働く人には、次のような知識や能力が求められることが多いです。

①市場動向に関する知識

購買調達では、海外から輸入しなければならない原材料が多々あります。そのため、各国の経済や社会情勢に関する情報収集力とそれを分析できる知識が求められます。

また、市場の変化は速まっており、購買調達の担当者は、自社製品の市場動向に関してしっかりした知識を元に情報収集をする必要があります。

②コミュニケーション力

購買調達では、社内はもちろん、社外の人々と連絡を取り合い、調整することが仕事です。そのため、数多くの関係者と良好な関係を保つ「コミュニケーション力」が必要です。

また、人と接することが好きな人が向いている仕事とも言えます。

③交渉力

コミュニケーション力だけでは購買調達の業務は務まりません。コミュニケーション力を駆使した 上で、「交渉力」にも長けていることが必要です。

仕入れ先との利害が相反する価格をできるだけ安くする交渉力が求められますが、価格交渉を厳しくやりすぎると長期的な関係が悪化してしまいかねません。そのため、仕入れ先の原価の根拠まで理解した上で信頼関係を壊さない程度の最低価格を引き出せる交渉力が求められます。

交渉するイメージ

購買調達の仕事に携われるのはどんな業界?

購買調達の経験者を必要としているメーカーは非常に多く、基本的に製造に関連するメーカーであれば、購買調達の仕事のニーズがあります。

具体的には、下記のような業界において購買調達の仕事に携わることができます。

・自動車
・輸送機器
・産業用機器
・医療用機器
・宇宙開発
・ゼネコン
・プラント
・インフラ  etc…

他にも様々な業界がありますので、気になる人はぜひメーカーの会社情報や求人情報をチェックしてみてください。

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まとめ

本記事では、購買調達の具体的な仕事内容やそのやりがいなどについて紹介しました。各業界のメーカーのホームページを見ると、そのメーカーにおける購買調達の仕事内容が具体的に解説されていたりもしますので、気になる人はぜひチェックしてみてください。

気になる企業が見つかった方は、まずはみらいキャリアのキャリアアドバイザーへご相談ください。

それでは、ここまでご覧いただきまして、ありがとうございました!

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