世の中にいくつもある転職エージェントに対して、複数登録した方がいいのか、または一社に絞って信頼関係を築きながら転職活動を進めた方がいいのかは、迷う方も多いと思います。
ここでは、転職エージェント及びキャリアアドバイザーとの関わり方に触れながらご自身に合った転職活動の方法を導きだしていただければと思います。
目次
転職活動は情報量が大事。複数登録がおすすめ
転職活動は情報量がとても重要です。また、転職エージェントは転職サイトなど公の場所には公開されない情報を個々人で多数持っています。
したがって複数の転職エージェントへ登録し、それぞれのキャリアアドバイザーから転職の情報を仕入れることをおすすめします。
転職エージェントごとに、特定の業界や企業規模などに特化した強みを持っている場合もあるので、それらを見極めるためにもまずは複数の会社に登録してみるといいのではないでしょうか。
自分との相性、親身になってくれるかどうかも勘案して
転職エージェント/キャリアアドバイザーを絞っていく
転職エージェントとひとくくりにいっても、“長所を見つけ自信を持ってもらうことに長けた人”や、“修正すべき点を的確かつ実践的に指摘することに長けた人”など、そこに在籍するキャリアアドバイザーのタイプはさまざまに分かれます。
だからこそ、転職活動初期段階には複数の転職エージェントへ登録し、さまざまなタイプのキャリアアドバイザーと関わる中で自分と相性のいいタイプを見つけ、徐々に絞っていくことをおすすめします。
ここで注意して見極めていただきたいのが、キャリアアドバイザーとのコミュニケーションの内容が、耳障りのいい表面的な内容だけに終始していないかどうか、悪いことも指摘してくれるほど親身になってくれているかどうかです。
転職活動が進むにつれて、「物事の捉え方」や「仕事への姿勢」など、根本的な部分を話し合わなければいけない場面が出てくることが少なくありません。
ぜひ、とことん向き合って付き合っていく覚悟のある転職エージェントを選んでください。
信頼できる転職エージェントから客観的な指摘をもらうことが好ましい
実は面接の場では、性格や人に与える印象といった「人柄」が、これまでの経験やスキルといったキャリアと同じくらい重要視されるケースが少なくありません。
しかし、自分の「人柄」を把握することはかなり難しいもの。だからこそ、転職エージェントから客観的なアドバイスをもらうことが有効となります。
一方で、自分の「人柄」といったナイーブな側面のアドバイスは、よほど信頼の置ける相手からでなくては受けたくないのも事実。
必要があれば転職活動中に「人柄」について見つめなおさなくてはいけないのですからなおさらです。こうした側面からも、複数の人材会社に登録しながら徐々に絞り、信頼関係を築くことができた転職エージェントと転職活動を進めることをおすすめします。
付録:「人柄」について
〜他責がちな説明になってしまっていないか気をつける〜
「人柄」は、難しいことや苦しいことに直面した時(仕事で失敗した時、職場で理不尽な扱いを受けた時、など)の言動から判断されることが多くあります。
当事者であれば、仕事の失敗など、自分ばかりではなく外部の環境にも問題があったと主張したくなることも少なくありません。
その主張はいいわけではなく、おそらくその通りなのだとも思います。
しかし悔しかった部分などに焦点を当てて説明してしまっては、面接であなたにはじめて会う面接官に、「他責な人だな」という印象を与えてしまいます。
面接官が知りたいのは、あなたに起こった困難な状況の具体例ではなく、困難な出来事が起こった時に、あなたが「自分は何ができたのか」と考えられる人かどうか、さらに、「自分にはこれが出来た」と自分自身の改善点を見つけられる人かどうか、ということだと意識してください。