「石の上にも3年」この言葉は、転職市場においても、同様です。つまり、企業の経験年数「3年」がひとつの目安に募集要項が記載されていることがよくあります。
しかし、転職をお考えされている方は、さまざまな事情や理由があり「3年」待たずとも活動するケースもきっとあるでしょう。
今回は、新社会人からスタートした第2新卒を含めた20代の転職にスポットをあてた、転職活動ポイントを紹介します。転職のプロと言われる転職エージェントからのメッセージもいただきましたので、ぜひこれからの転職活動の参考にしてください。
目次
【重要】転職は会社を辞めることが目的じゃない
転職活動をスタートする理由は、年収アップ・環境改善・プライベートの充実・キャリアチェンジなどと人それぞれです。しかし、転職活動を進めていくうちに、いつの間にか「会社を辞める」ことが一番の目的になっていってしまう方が数多くいます。
・転職活動をした結果、新しい会社で何を実現したいのか?
自分自身の軸をしっかりと定め、転職活動を進めることが成功への重要ポイントです。
軸を定めることで、求めている求人の検索の仕方が分かるようになったり、家族や友人・転職エージェントへの相談がしやすくなったりしていきます。
また、企業へ説明をする転職理由や志望動機など、転職活動での必要な部分を支えてくれることでしょう。
「会社を辞めたい!」ではなく、
「次の会社でどうなっていきたいか」を考えて、活動をしていくことが重要です。
初の転職活動!何からスタートすればいいか分からない?
初めての転職活動をする方にとっては、どんなことから取り組んでいけばいいのか分からない人が多いと思います。
履歴書や職務経歴書の書き方から、求人への応募、面接選考、退職交渉、入社に向けての準備など、転職活動は思いの外たくさんのタスクがあります。いざ始めよう!と行動してみても、途中で挫折してしまい現職のままでもいいかも…、と中断してしまう方も。
そんな方に向けてまずは以下のことから、簡単にスタートしてみてはいかがでしょうか?
②転職エージェントや人材紹介会社に登録をして相談
③広告(リクナビ・DODA・マイナビ転職など)から求人を検索する
自身の悩みや転職の希望など、細かい部分を初めての転職で言語化できる人は多くありません。そのため、まずは転職を経験したことのある身の回りの人に、どんな風に活動したのかを聞いてみましょう。
また、転職のプロと言われる、エージェントや地元エリアを熟知している人材紹介会社などに相談し、自分自身の転職活動イメージをヒアリングしてもらいましょう。
そうすることで、具体的にどんな行動が今必要なのか、次は何をしていけばいいかが分かってくるはずです。
履歴書・職務経歴書の書き方
履歴書の簡単ポイント
昨今は履歴書・職務経歴書は手書きではなくパソコン作成でも問題ありません。しかし、稀に「手書き」を求めてくる企業もありますので、作成方法については都度企業やエージェントに相談してみましょう。
そして、履歴書に必ず必要となってくる顔写真は、清潔感が伝わるような髪型、スーツ着用を心がけましょう。こちらは20代での転職だけでなく、どの年代でも最初に良い印象を持ってもらうために重要です。出来る限り、スマホなどでの自撮りではなく、証明写真で撮影しましょう。
職務経歴書の簡単ポイント
20代のキャリア経歴はあまり多くありません。そのため、職務経歴書の内容が少なくても、伝えたいことをしっかりと伝えることができれば大丈夫です。
例えば、経理職を希望している方は、日商簿記検定を取得していることや今後取得のために勉強をしていることを記載する。
営業職を希望している方は、学生時代でのアルバイト経験に触れてみたり、スキルアップによる転職なら現職での売上やPDCA(計画・実行・評価・改善)を数字・言語化して記載をするなど工夫すると印象が良いです。
求人応募はスピード・量を重視
若手をターゲットとしている求人の募集スピードは、他の年代よりも早いです。
応募者のキャリアをじっくりと見極めて選考するミドル層の求人とは違い、若手層はどちらかというと意欲やマナー、タイプマッチを重視している面があるからです。
気になった求人がある場合は、まずは応募をしてみるのも大切です。書類選考に落ちたからといって、あまり気に病む必要はありません。とはいえ、何がミスマッチだったかを考えて、次の応募までに履歴書・職務経歴書のブラッシュアップは必要です。また、実際に面接の場で経験を積むのも大切ですし、様々な企業を見て知見を広げていきましょう。
面接はマナーを重要視
20代の面接で重要視されるのはやはり”マナー”です。
挨拶から始まり、質問の受け答えの仕方や相槌、笑顔や元気さを意識をすることで、採用担当者からの印象は大きく変わります。
これまでの経験をアピールするのはもちろんですが、今後どのように学び、成長していきたいかをしっかり伝えることが必要となってきます。
例え経験が浅くても、これからスキルを積んでいきたい、ということを中心に回答することで「まだ経験は少ないが、この人ならうちの会社で頑張ってもらえそう」と感じてもらえます。
誰しも緊張はしてしまいますが、失礼のないように、マナーを身に付けて面接に望みましょう。
20代転職者へ!キャリアアドバイザーからのメッセージ
初めての転職活動の方が多いと思います。そのような中で不明点はたくさん出てくるかと思います。そんなときはまずは転職エージェントに相談してみてください。
転職は決して悪いことではございません。しかし、現職での悩みは転職以外でも叶えられることもございます。今後の将来像(漠然としたものでもこうなりたいなど)を考えていくことは必要です。
過去、現在、未来の自分を考えてみてください。その中で見つかった共通点が今後の転職活動での軸設定の参考になると思います。
わからないことがございましたら、是非とも転職エージェントへご相談ください。
最後に
今回は、20代の転職活動者へのポイントをまとめてみました。
転職活動はまだ始まったばかり!自分自身の「やりたいこと」をしっかりと定めて、こちらのコンテンツを参考に活動してみてください。