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三重の製造業を支える四日市コンビナートとは? 観光スポットだけじゃない!

みらいキャリア編集者

三重の製造業を支える四日市コンビナートとは? 観光スポットだけじゃない! ものづくりの盛んな東海地区において、三重県の製造業を支えるのが四日市コンビナートです。

夜景スポットとして観光名所にも名高いエリアですが、四日市コンビナートが実際にどのようなものなのか分からないという人も少なくありません。

  • そこで今回は、
  • ・四日市コンビナートとは
  • ・どのような企業があるのか
  • ・四日市コンビナートが三重県の製造業に与えている影響とは

を解説していきます。

四日市コンビナートとは

四日市コンビナートでは輸入された原油を精製し、ナフサを分解してエチレンやプロピレンなどのさまざまな原料に分離し、コンビナート上にある多様な企業の工場へパイプで送られていきます。 そこからプラスチックや合成ゴム、繊維原料、塗料原料などを製造し、各種関連工場へと納入されて、さまざまな製品が仕上がっていくのです。

コンビナートとは英語ではなくロシア語であり、旧ソ連では異種企業を一定地域に集めて結合した形のことを指しています。

日本は原油を輸入に頼っていますので、大型のタンカーが停泊できる太平洋海岸沿いや瀬戸内海沿岸に石油化学コンビナートがあります。

日本の工業地帯の中でも製造品出荷額で最大規模を誇るのが中京工業地帯ですが、これはトヨタ系列の本拠地でもある愛知県だけでなく、三重県四日市市における石油化学コンビナートが大きく影響しています。

四日市コンビナートは古い歴史を持つ四日市港に立地し、現在に至るまで3つのコンビナートを形成しています。元々四日市港は幕末から貿易が盛んな港湾であり、明治中期にかけて国際貿易港として日本経済を支えてきました。

さらに石油化学コンビナートの擁立に伴って近代化し、日本の輸出入にとって大切な工業港として君臨しています。

夜景スポットとしても有名

四日市コンビナートには三菱ケミカルやコスモ石油、東ソーにJSRなど、日本を代表する大手企業があるほか、多くの工場がそびえ立つこともあって、夜になると大型プラントや煙突が華麗にライトアップされて夜景スポットとしても有名です。

アクセスも便利

四日市コンビナートのすぐそばには名古屋と伊勢方面をつなぐ国道23号線があり、東名・新名神・東名阪といった高速道路へのアクセスも簡単なので、人やモノの流動性としても存在価値があります。

有名なレストランも

また、四日市コンビナートの近くには県内ではかなり有名なまぐろレストランがあり、200席以上のフロアがすぐに満席となるほどで、刺身や海鮮丼のほかにもメニューのほとんどを安価で提供している人気です。転職する際に一度は訪れても損はありません。

四日市コンビナート

四日市コンビナートにはどんな企業があるの?

それでは、四日市コンビナート内にある企業の一例をみていきましょう。

石原産業
四日市工場 大阪に本社を置いており、酸化チタン製品を主力としている東証一部上場企業です。プラスチックやゴムなどの工業製品や化粧品、化学繊維といった顔料に酸化チタンが使われています。

JSR 四日市工場・研究所
合成ゴムの分野で国内シェアトップを誇る東証一部上場企業です。合成ゴムはタイヤに使われる材料ですし、化学メーカーとして半導体チップや液晶ディスプレイに使われる材料を研究開発しています。

三菱マテリアル 四日市工場
東証一部上場企業の大手メーカーで、半導体用高純度ポリシリコンなどの製造を行っています。

三菱ケミカル 三重事業所
アクリル酸などの化学品や樹脂を扱う大手総合化学メーカーです。素材から機能商品までさまざまな製品を開発提供しています。

コスモ石油 四日市製油所
原油を精製してガソリンや灯油、軽油などを製造していき、これらを貯蔵して出荷までを受け持っています。

東邦ガス 四日市工場
輸入されたLNG(液化天然ガス)を受け入れ、海水で気化した後に都市ガスとして提供しています。

BASFジャパン 四日市工場
世界を代表する化学メーカーの日本法人で、石油化学品を扱いポリウレタンなどの生産につなげています。

東ソー 四日市事業所
東証一部上場企業の総合化学メーカーで、エチレンやプロピレンなどを扱っています。

第一工業製薬 四日市工場
東証一部上場企業の化学品メーカーで機能性化学製品やウレタン関連薬剤、界面活性剤を扱っています。

四日市合成 本社工場
化粧品原料やエポキシ樹脂希釈剤、界面活性剤原料などを扱う化学メーカーです。第一工業製薬の100%子会社となっています。

味の素 東海事業所
東証一部上場企業の味の素が手掛ける調味料や加工食品の生産拠点として、2020年に新工場が設立されて製造・包装の一貫生産を実現しています。

DIC 四日市工場
東証一部上場企業の大日本インキ化学工業が旧商号で、印刷インキや有顔染料を扱い、ポリスチレンの製造を行っています。

太陽化学 本社・南部工場
名証二部上場企業で食品用乳化剤を提供しており、化粧品や化成品も扱う素材メーカーです。

東邦化学 四日市工場
東証二部上場企業で界面活性剤を主力とした商品を扱っています。

三昌物産 本社
魚油の精製加工や畜産用配合飼料の販売を行い、食品加工やFC店舗運営なども展開する食の総合カンパニーです。

スズカファイン
建築塗料メーカーで高圧ガスの製造や化粧品、食料品の製造など、多岐に渡る事業を展開しています。 このほかにも四日市コンビナートには多くの企業や工場が終結しており、火力発電所も稼働しています。

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四日市コンビナートが三重の製造業に与えている影響とは

三重県は製造品出荷額でも毎年TOP10に入り、四日市市は全国の都市の中でも第10位から15位までには必ず入るほど、三重県の製造業の要です。

平成28年の三重県の産業別構成比をみると、輸送用機械器具製造業が1位を占め、次いで電子部品・デバイス・電子回路製造業が2位となっており、化学工業は3位となっています。

6位の石油製品・石炭製品製造業を含めると、2位とほとんど差がなく、四日市コンビナートが三重県の製造業を支えていることが分かります。

大都市の名古屋圏に位置している四日市コンビナートは流通面でも利便性が高いものです。

2024年には東海環状自動車道の西回りが開通し、一宮ジャンクションを経由しないでも東海北陸道と名神がつながるので、流通経路の活性化がさらに期待されます。

四日市コンビナートの不安点とは

しかし、四日市コンビナートを取り巻く現状は楽観視できるものではありません。

中国は新プラント増設で、自国での石油化学製品の増産に踏み切っており、今後の輸出製品の需要が減少すると予想されています。また、日本国内での石油化学製品の販売が減少傾向にあり、国内での石油化学製品の生産量も下降気味といえます。

四日市コンビナートでは地球環境問題やプラントの老朽化、後継者不足といった諸問題も抱えており、どこの企業でもやる気のある新しい人材が多く求められています。

転職者にも積極的な姿勢で採用を考えている企業は多いことでしょう。

まとめ~三重県の経済を支える四日市コンビナート~

四日市コンビナートでは原油からナフサを分解して石油化学原料を分離し、コンビナート上にある工場に送ってプラスチックなどの原料を製造しています。ここで作られた原料が各種工場で加工されていき、日常品や企業が扱う製品へと生まれ変わるわけです。

四日市市には3つの石油化学コンビナートがあり、大企業の主力となる工場も連なっています。 製造品出荷額でも全国の上位に入る三重県では、四日市市単独でも三重県だけでなく日本の製造業全体にも影響を及ぼしています。

三重県の経済を支えているといっても過言ではない四日市コンビナートで働くのは、やりがいある仕事ともいえるでしょう。

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▼参考

平成30年度 四日市コンビナート先進化検討会 報告書 

三重県統計課 製造品出荷額等の産業別構成比 

経済産業省 2020年確報 地域別統計表

JPCA 石油化学コンビナートを探る

四日市商工会議所 四日市・天津経済交流センター

四日市港管理組合

四日市臨海部産業活性化促進協議会

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